ヒュメ・ブラン
前回エントリでご紹介した本、『カリフォルニアワイン物語 ナパ』にでてきた1本です。
ロバート・モンタヴィが、ソーヴィニヨン・ブランを工夫して作り始めたものです。
最近甘口の白ばっかりだったので辛口の白を楽しむことにしました。
ロバートはソーヴィニヨン・ブランをオーク樽で熟成させることにした。
まず、ぶどうをつぶした後、果汁の中から果皮をすぐに取り除かずに一定の間、放置した後、温度管理したステンレスタンクでワインを発酵させ、次にフランス産の新樽で熟成させてみた。
複雑なフレーバーを持つワインとなった。
銘柄:ROBERT MONDAVI WINERY HUME BLANC [2005]
ロバート モンダヴィ フュメブラン 2005
地域:カリファルニア/ナパ・ヴァレー(アメリカ)
生産:ロバート・モンダヴィ・ワイナリー
種類:白 (辛口)
品種:ソーヴィニオン・ブラン種(ヒュメ・ブラン種:Fume Blanc)
本当によくバリックが効いてます。ステンレス仕立てよりも深くていいかもです。
上記引用のように複雑な味わいでエレガントでした。
重い白でギリっと辛くて・・・久しぶりにグッときました♪
強い味わいなので少々脂がきつめの七面鳥のパテともよく合いました。
もちろん辛口白なので普通にポルチーニ味のクリームで仕上げたショートパスタにも合いました。
手抜きの料理ですがおいしかったです♪
そしてもう1本。
先日の阪神ワイン祭りで買ってきたものです。
エチケット破損(というかまったく無い!)状態で安めに買えました。
ということで、エチケットが無いので今回は販売元の阪神百貨店のHPよりお借りしています。
そのため1本のエントリにするのがためらわれましたので今回ついでに・・・
もともとソーテルヌのなかでは安い部類のものです。
※ただし”ソーテルヌのなかでは”です。
先日某質問スレッドにて「500〜750mlで5000円程度の貴腐ありませんか?」みたいなものがあったんですが、まさしくコレがそうだと思います。
※ただし若い年代のものに限る、です。
但し書きがやたら多いので恐縮なんですが・・・貴腐ってそういうものなんです。
手間隙を考えてみれば分かると思いますが、「葡萄に貴腐菌がつき、それが葡萄の皮を腐らせて穴を開けてなかの水分がある程度蒸発して葡萄の糖度が上がるのを待って、収穫する」というけっこうな手順がありますので、そのぶん手間もその間の気候変動などのリスクも高いため・・・自然と高額なものにならざるを得ないのです。
そのぶん味わう側もゆっくり贅沢な時間を味わうのがいいと思います♪
銘柄:KRESSMANN SAUTERNES [2004]
クレスマン・ソーテルヌ 2004
地域:ボルドー州(フランス)
格付け:A.C. ソーテルヌ
生産:C.V.B.G.
http://www.cvbg.com/
種類:白 (超甘口)
品種:セミヨン種
黄金色に輝いてきれいです。
セメダインの香りはなれない人にはきついらしいですが、なれると瞬間接着剤系の香りで口の中が甘く感じますw
もちろん液体は粘りあるとろりとした感じ。
蜂蜜を思わせるような芳醇で複雑な豊かな甘みです。そしてやはり若干の酸味。それも時間が経つにつれて酸味を伴うドライフルーツの香りがよりしてきます。
そしてこれは若干ネタ気味ですが・・・
凍らせるとおいしいシャーベットにもなります♪*1
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*1:*『カリフォルニアワイン物語 ナパ』 http://d.hatena.ne.jp/love_wine/20091102#p1