龍眼
人に勧めたり人と飲むのにはやはり気をつかうものですが、おひとりさま呑みの気楽さで先入観無しにネタでも見た目で買っちゃうのです。
これはそんな見た目だけでエチケット買いしたワインでした。*1
実は当初のチョイスを誤ったワインでした。
個人的には暑い日の午後にキリリと辛口の白を欲しかったのですが・・・素性もわからないワインを見た目でそうと信じきっていました。
さわやかな和紙のエチケット、名前の龍眼*2にあわせて眼を開けてある感じがいいかなぁ、と。
最初あけたときの爽やかで甘いフルーツの香りは成功を予感していました。
が・・・
予想を裏切って甘かったです。ええ、甘いものスキーなので問題ないです。
よくよく裏ラベルを見ると、「凍結濃縮」とあり、アイスワインの安い価格の物でやる手法でした。
いわゆる収穫した葡萄を凍らせて水分だけを飛ばして濃縮ジュースを取り出すというやりかたです。*3
なのでブログタグには[極甘口]をつけさせていただきました。
が、私個人的には「やや甘口」程度で、実は酸味がほどよく感じられたので食事にあわせました。合いました。
わかる方は独逸の甘口リースリングに似ていると思ってもらっていいと思います。酸があればぜんぜん甘さばかりを感じず、甘口には入らないでしょ? でもそれよりは甘みが勝つもの、なかんじで。
で、くっさいチーズがまだ残っているのでちょうどよかったです。*4
アイスワインをあけて迎え撃とうと思っていたのですが、これでも*5十分でした。
銘柄:龍眼・小諸ワイナリー・冷気凍結仕上・限定品 [2007]
地域:小諸*6(長野県)
生産:マンズワイン社 (小諸ワイナリー)
種類:白 (甘口:デザートワインの類になると思います。)
品種:「龍眼」種100% *7
香りがいいですね。フルーティで余韻も長いです。
で、冷やして飲んだほうがおいしいです。
甘いだけじゃなくて酸味もおいしい。さわやかです。
特に2日目は酸も立ってきて、独逸ワインのリースリングを思い出すような酸味バランスでした。
1日目のほうがかなり甘みが立っています。
よって2日目の酸化といってもあまりへこたれませんでしたが、たぶん3日は持たないかもです。*8
で、龍眼ぶどう種ですが、もともと中国が原産だとか。
インターネットを調べると、今では龍眼ぶどうは長野や北海道でも栽培されていて、国産ぶどうの品種として認知されてはいるのかな?、という印象です。ですが初耳でした。
なので「龍眼」種について、ネット上から拾ってきました。
1960年代の後半、長野県内で発見された葡萄を研究したところ、絶滅しかかっていた龍眼種であることがわかりました。甲州種に次ぐ国産品種を求めていたマンズワインはこの品種を研究し、ワインづくりへの展開に挑みました。長い歴史を越えて長野県の土に馴染んできたこの葡萄の本質を活かすため、マンズワインは他の土地に移さず千曲川流域の畑を中心に丹精込めて栽培してきました。
甲州種とは違った繊細さと気品ある味わいのワインになる龍眼種です。
龍眼種は、善光寺種という名前でも親しまれています。
あ・・・でも・・・なんか・・・
甘いならもっと甘いものを飲みたいし、酸味ならもっと酸味がほしいとか無いものねだりをしてみたくなる感じです。
このお値段のこの子にそれを要求するのはちょっと可哀想です。
でもお値段にしてはかなりがんばってるコスパワインだと思います。*9
おいしかったです。
こういう驚きがあるのでネタ飲みは止められないですね♪*10
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