９８０円 ペットボトル・ヌーボーさん
ほかにおいしいボジョレー・ヌーボーをすでに飲んじゃったのでこのあたりはスルーするつもりだったのですが、ブログのアクセスの検索語内容をみていると、「ペットボトルのボジョレー・ヌーボー」のレビューをご覧になりたがっている方が意外とおおいようなので、とりあえず１本飲んでみようと思います。
過去にペットボトルワイン*1のレビュー書いてるんですが、検索でそれにHITしてる人がいることを考えると、期待してビューした人に悪いなぁと若干思った次第です。
で、結果からいうと･･･開栓してすぐ飲むのはおいしくなかったです。
それとお値段なりのワインだったということでした。
スクリューをあけてすぐ飲む種類のワインだと思ったのですが、私にはダメでした。
スクリューをあけたとき葡萄よりも亜硫酸塩の香りがしたのでなんかダメぽいとは思いました。
そしてジュースぽいのかと思いきや、薄いだけであまり果実のフレッシュさもあまり感じず･･･酸っぱかったです。９８０円ながらもったいないな〜と思いました。
グラス１杯とっただけでほとんどを残してスクリューを締めて寝ました。*2
翌朝、どうしようかと思いながら料理に使うにも味を確認しておきたいと思って再度グラスに注いでみました。
亜硫酸塩のニオイがやはり若干するのですが、葡萄の香りも立ってきたしバランスが整ったと思います。
酸味の好きな方だとたぶんおいしく飲めると思います。
でもごめんなさい。私の好きな種類のワインではないです。
このエントリだけではなくて私の飲む日頃のワインの傾向を見ていただいたら分かるんですが、ボルドーが好きであまり酸が華やかなブルゴーニュを飲まない人間です。
酸のあるフレッシュワインなので残った半分は肉の煮込みに使うつもりです。
たぶんやわらかくなると思います。
期待してた方には悪いのですが、所詮９８０円だったなと思います。
９８０円から酒税(6%)引いて流通マージンひいて輸入関税引いて･･･原価いくらかを考えると･･･葡萄の収穫やらワイン醸造の過程を考えるとそれなりの原材料でしかないのは想像に易いです。
あと透明のボトルなので遮光*3など劣化が気になるなぁとか思っていましたが、そのためか賞味期限の設定がありありました。
そもそもペットを長期保存なぞしないだろう前提で、なかなか裏ラベルまで見る人少ないので気づいてもらえるか結構大事ですよね。
メルシャンの通年ペットボトルワインはＵＶフィルターをしてあるペットボトル*4を使用して劣化を防ごうとしているらしいですが、これもまた今後どうなるか動向を見たいと思っています。
ボジョレのペットボトルはノン 伝統壊すと仏統制委
１９日に解禁されたフランス産新酒ワイン「ボジョレ・ヌーボー」を管理する統制委員会のダニエル・ビュリア会長は同日、都内で記者会見し、日本でペットボトル入りのヌーボーが販売されたことについて「伝統やイメージを重んじる観点から反対だ。委員会として禁止するつもりだ」と述べた。
会長によると、統制委が定めた基準*5を満たさなければ「ボジョレ」と名乗ることができない。現在は使用に関する基準はないが、会長は「来春までには禁止を決定したい」として新たな基準を設ける意向を示しており、ペットボトル入りのボジョレは今年限りとなる可能性も出てきた。
フランスには農産物の原産地と品質を国が保証する「原産地統制名称（ＡＯＣ）」という制度があり、ビュリア氏が会長を務める統制委はボジョレのＡＯＣを管理。会長は「（ペットボトルの採用を）知ったのが夏だったため、対処する時間がなかった。ペットボトルでは長期間、ワインの質も保てないはずだ」と語った。
今年初めてペットボトル使用に踏み切ったワイン大手のうち、メルシャンは「採用したボトルはガラス瓶と同じようにワインの品質を保つことができる」としている。
ペットボトルは通常の瓶より軽いため輸送コストが下がり、商品価格を抑えるメリットがあるとされる。
４７ニュースより
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111901000859.html
上記のようなニュースもあるので来年はもうPETのボジョレー・ヌーボーが出てこない可能性もあります。
ネタ飲みするならいまのうちにどうぞ、と言う感じですねｗ
【追記】2010年ボジョレー・ヌーボー関連エントリリスト
・2009-11-18 ボジョレー・ヌーボー解禁（11/19 0：00〜）
・2009-11-19 ボージョレー・ヌーヴォーの季節
・2009-11-20 ９８０円 ペットボトル・ヌーボーさん
・2009-12-02 うさぎとかめ
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*1:*（ペットボトル）ドン・シモン メルロー http://d.hatena.ne.jp/love_wine/20090508#p1
*3:*紫外線劣化より品質を守るために通常は色のついた瓶を使用します。例外としてＲＲのクリスタルなど逸話のあるものはわざと無色透明なボトルの場合もあります。
*4:*メルシャン㈱リリース記事 http://www.mercian.co.jp/company/news/2009/09038.html
*5:*基準については「ボージョレー・ヌーヴォーの季節」中段に簡単に記してあります。 http://d.hatena.ne.jp/love_wine/20091119#p1
