RULLY Les Saint-Jaques
DRCを彷彿、という宣伝文句で買ったものです。
というのは経営者が、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティの共同所有者なのです。
オベール・ド・ヴィレーヌと妻のパメラがドメーヌ・A&P・ド・ヴィレーヌ*1でもワインづくりをしているのです。
香りが上品という宣伝文句にも惹かれて購入しました。
Pのおっさんもお値打ちだとベタ褒めしてます。
銘柄:RULLY Les Saint-Jaques [2007]
リュリー・レ・サンジャック・ブラン 2007
地域:コート・シャロネーズ地区 リュリー村
ブルゴーニュ州(フランス)
格付け:A.O.C.
生産:DOMAINE A. ET P. DE VILLAINE
アー・エ・ペー・ド・ヴィレーヌ
種類:白 (辛口)
品種:シャルドネ種 100%
どちらかというと白(シャルドネ)は苦手でした。
どうしても葡萄の発酵の際の香りに湿ったマッシュルームぽいもの黴ぽいものを感じていたのです。*2
基本的にまずくなるために生まれてくるワインなんて無いと思っていますし、問題があるとすれば自分の問題、飲み方の問題、手に届くまでの問題です。
その考えをより肯定するに至ったのは先日のマコン・ルフレーヴでしたし、このリュリーとなりました。
どちらかというとマコンは力強いワインでいきなり例の香りが立ってきます。
でもこれがシャルドネなんです。
正直”くさい臭いはおいしい証拠”だと思っています。*3
完全に間違いが1つ分かったのは温度でした。
リースリングだとキンキンに冷やして緩むときのあの香りが立つのがなんともいえないごちそうなんです。
でもシャルドネはそうじゃなかったです。
保存のため程度の温度をすこし低くしてやる程度で十分か、むしろ室温でいいくらいがいいい。
このリュリーも最初は冷やしすぎていました。
なので本来のパフォーマンスが出ることなく、上品さだけが分かる酒じゃない状態で本当にフレッシュジュースでした。
それを替えコルクで栓をしただけの状態で室温放置*4したらだんだんと本来の姿が見えてきました。
あー(ごめんね)。本当はおいしかったんだね・・・。
で、先日Wine Barに行ったときのシャルドネがブルゴーニュグラスだったのを思い出してグラスもチェンジ。
このあたりはリーデルにだまされたと思ってグラスを替えてみれば結構開眼モノです。
あー(ごめんね)。本当はおいしかったんだね・・・。
たしかにマコンの力強さよりはかなり上品なシャルドネのつくりです。
果実香だけが全面に出るワインじゃないです。なので私向きです。
でもしっかりと酸も旨みも、そしてもっと後から別の果実*5やほのかな土の香りもします。
ファーストアタックよりもアフターのほうがおいしいワインです。
なんかとても複雑な香りと旨みが口の中に留まっています。
あー(ごめんね)。本当はおいしかったんだね・・・。
まだまだ飲み手側が勉強不足です。
これこそ数飲まなきゃわかんないです。
・・・というか白って偏見なのかもしれないですが、赤よりフンパツしないとおいしくないように思っています。
ので、なかなか貧乏人にはつらい世界かもしれません。
幸いにしてシャルドネ大好きの先輩がいらっしゃるので自分でもあがきながらいろいろ教えていただこうと思っています。
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