Ch. RIEUSSEC 1998

神様が見守るなかの自然のイタズラの所業なのかしら?
貴腐菌ってそういうものだと思うのです。


神様といっても水をワインに変えちゃうとか自分の血がワインとか言っちゃう西洋の神様の意味ではなく、そこは私も日本人なので、それぞれの土地に根を下ろす精霊や土地神さまのイメージです。

そんな神様が見守る中で完熟の葡萄に黴が生えて葡萄の皮に穴が開いて水分が抜けてもっともっと葡萄を甘くしてしまった。そういうイタズラだと思うのです。
今やその風味に文字通り味をしめてしまった人間たちがおいしくいただいている次第ですw


しかもそれが11年という年月を経て私の手元にやってきました。
11年前って何をしていたかしら? 
当然今よりもっとホントに子供だったよね?w


・・・そんな風にしみじみ杯を傾ける誕生日の夜となりました。
やはりワインにはそんなロマンが似合うと思います。







銘柄:Ch醇Cteau RIEUSSEC  [1998]

   シャトー・リューセック 1998

地域:ボルドー州ソーテルヌ地区第1級(フランス) 

格付け:A.O.C.

生産:シャトー・リューセック (ロスチャイルド家

種類:白・貴腐 (極甘口)

品種:セミヨン種 92%
   ソーヴィニヨン・ブラン種 5%
   ミュスカデル種 3%

備考:ハーフサイズです。(375ml)




もう見た目でおいしそうな飴色です。

そして独特の香りなので初めて飲む人、聞いたこと無い人は驚くかもしれません。
そう、まるで「セメダイン」のようなんですね。
といっても本当にセメダインなわけじゃなくて、なんとなくですがw
熟成の香りとその後のアルコールの立ち上る香りがそんなかんじなのです。*1


その後に来る甘露の味にうっとりします♪
単なる甘みだけじゃなく若干の酸味もあるので重すぎずまるで上質の焼き菓子のようです。
でもお菓子にはない旨みもあるんですよね。フルーツ感かな?



最後に先日飲んだセカンドのCARMES DE RIEUSSEC*2の瓶*3を捨てる準備をしてるときに酒石酸を見つけたので貼っておきます。
酒石酸に関してはまた後日なんらかの形でエントリしたいと思います。




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*1:*先日たったの5日とはいえ、断酒していた際に他部署でおそらく使用している接着剤のにおいに、「あ〜、飲みたい」と反応していましたw

*2:*カルム・ド・リューセック http://d.hatena.ne.jp/love_wine/20090516#p1

*3:*エチケット破損の形に見覚えあるでしょ?orz