「もやしもん 10巻(限定版)」を読んで、アメリカの食事の感想をつらつらと書いてみる。


醸造関係を勉強しているのならばおもしろいよ」といわれてまとめてお借りして、タイミングよくもやしもん新刊がペーパーバック版で少しお安く出ていたので買ってみました。
あとから気付いて9巻読んでなかったからなんのことやらワカラナイ状態(苦笑)
表紙でねたばれなかったら沢木同様どこにいるか気付いてないかと言われたらそうでもなく、16-17ページあたりでどこやらみたことのある景色。

・・・って、去年旅行した場所やん!

というわけで、あまりアメリカの写真を公開する機会もなかったので、便乗してサンフランシスコの街とかアメリカの食の思い出やら語ってみたいと思います。


本来テーマの「発酵」ということはあまり取り扱われていない巻で、下記2点くらいでした。
・サワードゥ・ブレッド(Sourdough Bread)
ウイスキー(バーボン)
ほかストーリーとかアメリカの食のおはなしでした。
私の旅行はマリーが敢えて行かなかったナパ・バレーを中心とした観光ワイナリー中心だったので、お酒ブログなのですがそのあたりはおいといて、今回は食の話だけしたいと思います。

正直アメリカだとわかっているから先入観もあり*1、そのなかでもおいしくかつほどほどの価格の食事を堪能したつもりです。
あらかじめディナーチケットがあった分はレストランで食べましたが、マリー同様、現地のスーパーをみるのが好きなので街でも散歩して買い物したり、ドライバーさんにショッピングモールに寄ってもらったりでかなりいろいろ堪能しました。

それでもやっぱり日本で食べる食事(特に和食)が世界でいちばんおいしいと思います♪



閑話休題


で、沢木はどこにいるか分かってなかったぽいですが・・・*2


坂+ケーブルカーならもっとわかりやすかったのでしょうが、残念ながら作中の街の風景はトロリーバスの電線でした。


でもたぶんきっとゴールデンゲートブリッジです。


だからフィッシャーマンズ・ワーフです。


なのでアメリカです。カリフォルニア州です。
左が国旗、右が州旗。
たしかにあまりあちこちに国旗があるわけではありませんでした。


フィッシャーマンズ・ワーフでは、観光地の港町らしく、魚介を網焼きしたりしている店がたくさんあります。
また名物は、サワードゥ・ブレッド(Sourdough Bread)をくりぬいた器に入ったクラムチャウダーです。


id:neverjpさんより写真お借りしました。*3

私もそうなんですが、あの酸っぱい硬いパン*4が好きじゃなくて・・・多くの観光客も同様らしくパンの器を食べ残してしまっているので・・・みているとカモメのエサになっていました(苦笑)


作中でも触れられていますが、偏見抜きにしてもアメリカの食事は正直おいしくないものも多いです。
特にフレッシュベジタブルと言われる青い葉モノ野菜が内陸部では不足しがちのようで、根菜類や肉類になってしまいがちで、ひたすら内陸部を陸走していた教授と蛍は食に恵まれなかったようです。(裏表紙参照)
しかしながらカリフォルニア州周辺は気候にも恵まれ青い葉モノ野菜が充実しており、味付けはともかく、食品の多彩さで恵まれていると思いました。


ナパ・バレー付近の郊外の”高級”スーパーだとこんなかんじです。


カットフルーツとかカット野菜とか。とことん楽にできています。


※これみよがしにオーガニックオーガニック書いとんなァ(by川浜)なかんじ。


ワイン産地の側だとしてもやはりお手軽なビールは数多いですね。


きれいなケーキ。でも甘すぎるのがわかってるので買いませんでした。


デリ。おいしそうにみえるのだけど・・・食べたらけっこうおおあじで...orz


冷食のコーナーは撮らなかったけれど、たしかに両脇ズラリと冷凍庫ですごかった。
でもすでにもう日本の大手スーパーでもそんなかんじなのでいまさら感もありますが、ディナープレートそのままみたいなのはさすがにまだ日本ではそんなに数多くありません。

ちなみにアメリカで一番おいしいらしくまた最も予約が取りにくい*5といわれるレストラン「The French Laundry」(フレンチ・ランドリー)はナパ・ヴァレーの近くにあります。やはりこの地域が食材が豊富だからかもです。

道路に面していたりみかけはそれほど派手でないので見落としそうでしたw


やはり日本食がおいしいのは『旨み』をうまく取り入れているからだと思います。
ぶっちゃけグルタミン酸(昆布だし)やイノシン酸かつおだし)なんですが、やはりこれが重要だなと思います。*6
先日のネッビオーロ種 セミナー&試飲会の時、IL GHIOTTONE (イルギオットーネ)の笹島シェフも仰ってましたが、「昆布水」*7をうまく使用して旨みを引き出し塩分調整したりするそうです。日本食の技法を用いた素晴らしき日本のイタリアンですよね♪

たとえば醤油(Soy Sorce)とマヨネーズがついているだけでとたんにおべんとうのロール寿司がおいしく感じるなるなんてまさにその旨みの象徴だなぁと思いました。

コーヒーもやたら濃かったりデカフェだったりでなにか楽しむものでもないし、スタバのラテがいちばんフツーでマシかなぁと思ったり、ミルクは脱脂したりビタミンやらカルシウムやら添加だったり、ジュースも濃縮還元とかあたりまえでビタミン添加でやたら濃かったり甘かったりやらで、この国で食材の味をわかるというのはよほど金持ちでないと難しそうでかなり大変だなぁと感じました。
日本はそういう意味でとても恵まれた国なのだ、と感謝します。



その他アメリカの食を適当に貼っておきます。
たぶん携帯の方はこれ以上は表示できないと思いますがすいません。
※普通のアメリカン飯なんでたいしたことありませんw


ソースが辛いうえに、ハム?の胡椒がきつくて辛かった。


FROG'S LEAPのソーヴィニヨン・ブラン


OPUS ONE 2005


サラダ。私でももうすこしビネガーが欲しいと思った。


Tボーンステーキ。ソースが甘すぎw



焼き菓子。なにやらナッツ類ベリー類を煮込んだもの。
ひたすら甘いので中途棄権...orz


ホテルの朝食。ヨーグルトですら甘い。サラダらしきものは皆無でした。
卵はスクランブルがありましたが乾燥気味でバターの香りが強すぎて棄権しました・・・orz


無添加ジュースをさがすのが大変だった。しかも倍額くらいした。


都市部はグロッサリーめぐりで安上がりに。貧乏旅行でスw



すったもんだのうえ無理矢理延泊させられたホテルでの夕食。


空港で搭乗前買ったサンドイッチ。
朝早い便に無理矢理振り替えられちゃったのでこれが朝食。





おしまい





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*1:サイズはアメリカンだわ味付けもなんか甘いし辛いし旨みというものが無いw

*2:たしかにこれだけヒントがあるのにワカラナイとは・・・面白いから教えない・・・だよねw

*3:語れば長い話になるのですが、SF到着が中途半端な時間だったのでフィッシャーマンズ・ワーフで食事をする時間がとれずそれでも無理矢理観光してた次第です。

*4:たぶんですが、昔ドイツに旅行してやはり酸っぱい硬い黒パンにてこずった思い出があります。特に昔ながらの自然発酵製法のサワードウ・ブレッドは生地が詰まって硬いものなので・・・イマドキのおいしいパンが好きな方はたぶん苦手かもしれません。

*5:週末の予約は約3ヶ月待ちだそうです。

*6:天然のものか化学調味料かはおいといて、どんな食事よりラーメンに病みつきになる人多いでしょ?

*7:昆布水とは昆布をもどした水のこと。昆布は通常イタリア料理では使われない。また昆布は使用せずもどし水のみを使う。