ワインのシャーベット (その1)

ワインを凍らせてみました。
以前にソーテルヌを凍らせてシャーベットを作ってみたら意外とおいしかったので、再掲も含めていろいろと試したものを並べてみました。
ワインって1人で飲むにはやはり多かったりするので*1、カクテルなどいろいろ工夫してみましたが、それもやはりベースのリキュールが同じだと飽きるものなので、できればワインそれぞれの味わいの違いが分かる加工のしかたがないかなと模索している次第です。


最初に結果から申し上げますと・・・

ワインはワインで飲んだほうが、ワインの味を楽しめると思います。
ワインの適温があるのは道理に適ったことなので*2、それを敢えて凍らせてから口中で解凍しようが本来の味ではなく加工されたものにすぎないのです。
ですので、今一瞬のおいしさを味わうことが難しい場合においてどうにかできないかを模索している*3にすぎないことを前提として参考にしていただけるのならばありがたいです。




1. KRESSMANN SAUTERNES  [2004]



酒精がそこそこあるので完全に凍らないんですね。
途中で攪拌しなくてもシャーベット状になります。
ソーテルヌでもやはり酸化すると酸味が若干強くなるのでそういうのがもうちょっとな方には意外とおすすめかもしれません。
おいしいのはおいしいのですが、ワイン本来の味ではなく、やはりシャーベットの味になります。
普通の料理でも同じなのですが、冷えると甘みが少なく感じられるからです。



2.BARONS DE ROTHSCHILD BORDEAUX RESERVE SPECIALS [2007]



うーん、という感じでした。
香りがやはりあまりしないんですね。もったいない感じ。
ただ口中でゆるんだときの味の広がりは片鱗くらいはわかるかもしれない程度。
なので、料理用への保存ということで発酵・酸化防止に冷凍ということならいいかもしれません。
でも白ワインを使う料理って味より香り優先なので意味ないというか・・・素直にワインビネガーにしちゃったりしてさっさと使い切るのがよいと思います。



3.ボジョレー・ヴィラージュ・ヴァン・ド・プリムール・ラパン 2009



うーん、という感じでした。
せっかくのボージョレーのみずみずしい果実の香りが完全に飛んでました。
もともとボディもさほど強くない種類のワインなのでこれはNG。
料理用への保存ということで発酵・酸化防止に冷凍ということならいいかもしれません。
白と違って赤は煮込みに使うことが多いと思うので、もっと重いボディのものなら意外とイケるんじゃないかと想像しますが・・・重いワインのほうが数日かけて飲んだほうがいいものも多いので飲み残しなんて無いんですよねww



4.ROMATE Iberia CREAM(ロマテ・イベリア・クリーム)



シェリーも酒精が結構あるので完全に凍らないんですね。
途中で攪拌しなくてもシャーベット状になります。
しかも口中でゆるんだときに香りも味も広がって・・・これは普通に大人のデザートとして使えると思いました。
ただもともと日持ちのするお酒なのでもったいないかもと思うw





蓋つきの氷トレイを買ってきたので、また試してみたいと思います。

白とか赤は攪拌をしないとカッチカチですね。
保存用の確認をしたかったのでこれはこれで実験できてよかったです。
こんどは攪拌のお世話をしながらおいしいデザートにならないか試してみたいと思います。







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*1:*体調がすこぶるよくておいしいものだとあっというまになくなったりはしますがw

*2:*グラス1つでコンディションが変わるような飲み物です。温度を変えれば当然味は変わる訳で・・・

*3:*おいしかったワインを飲んだ翌日やエントリ時には"エアワイン"をして自分なりに口中で味を再現しているのですが、それを思い出す縁(よすが)にでもなればいい程度の軽いつもりではじめた実験です。我ながらアホだとは思いますが・・・