第25回 阪神ワイン祭
第25回 「阪神ワイン祭」にて。
おおげさかもしれないのですが、死ぬ前に絶対飲みたかったワインを味見しちゃいました。
ただし試飲レベルなのでまだまだ死ねません!(笑)
あまり早く行っても抜栓したての可能性あるし、かといって人気で売り切れももっと嫌なのでお昼ちょっとすぎに行きました。
それでも半分きってたので・・・これでよかったのかなぁと。
銘柄:Ch.Petrus [1993]
シャトー・ペトリュス 1993
地域:ボルドー州ポムロール(フランス)
格付け:A.O.C. Pomerol
種類:赤 (フルボディ)
黒々と深い紫色で濃いです。
香りは既にスケール感*1があるとても奥行きの深いものでした。余韻が長い。香りを飲み込んで体の中に吸収される感じで、そして私の一部になればいいと思った。*2
黒い実たちの凝縮した香り。少しのバニラ感と焦げのいい香り。総じてすこし枯れた感。
抜栓3時間程度、まだまだ堅かった。こういう場所だからある程度は覚悟してた通りw
しかしながらメルローの甘さで救われた感じ。何層も味がある感じで広がる広がる・・・時間が欲しいなぁという切実な感想。
もしも不治の病を宣告されたら人生を反省しながらもごほうびに1本飲んでみたい。
その場合、ビンテージはどれがいいんでしょうね?w
銘柄:Ch. Le Pin [1994]
シャトー・ルパン 1994
地域:ボルドー州ポムロール(フランス)
格付け:A.O.C. Pomerol
種類:赤 (ミディアムボディ)
いいタイミングで飲めた感じです。とてもおいしかった!!
ペトリュスにくらべて小ぶり感がむしろよいメルローのメルローらしい優しさを感じました。
枯れ葉感のなかにほのかにチョコレートのような甘い黒い土のような感じのかおり、果物よりもむしろそんな感じがしました。柔らかな香り。
ペトリュスよりは香りもショートだしほんとうに小ぶりなのだけれども華やかで、こころ踊るような感じでした。
口に含んでもやはりたおやかで優しくて、”やっぱりメルローいいよメルロー”と思いました。
高級右岸ワインの双璧なのだけれども方向性がかなり違うなぁと思いました。
正直憧れていたペトリュスよりもル・パンのほうが好きなりました。
メルロー好きは絶対飲んだほうがいいですよ!、コレ。
銘柄:Chateau Lafite-Rothschild [2001]
シャトー・ラフィット・ロートシルト 2001
地域:ボルドー州(フランス)
格付け:A.O.C. ポイヤック
種類:赤 (辛口)
品種:カルベネ・ソーヴィニオン 70%
メルロー種 25%
カベルネ・フラン 3%
プティ・ヴェルド 2%
メルローと比較したかったので、この際ついでに飲みました。*3
さすがに自分では5大シャトーそのものなんて無理なので、セカンドのCarruades de Lafite(カリュアド・ド・ラフィット)の若いのしか持ってませんw
しかも試飲で飲んだとか言うなとお叱りを受けそうですが、これも経験値のひとつとして楽しませていただきました。
カベルネ・ソーヴィニヨンらしい香りです。この”らしさ”というものはひとつの安心感かと。
針葉樹の仄かな香りの奥に深い黒い果実の香りが鎮座していました。
口に含んだところ、まだ若いかなぁという印象でしたが、そのぶん上の二つに比べて気負わずおいしくいただけました。枯れた感がきつくないぶん苦手な方にはちょうどいいくらいかもしれないバランスでした。
スケール感でいうとペトリュスよりはやはり軽いんですが力強さがあるワインでした。
ここで凝縮感とだけ言ってしまうとニューワールドのもの*4を想像されちゃうと困るくらいなにか違うものがありました。襟を正した整然としたとしたものがある感じです。このあたりが『神の雫』では、ノイシュバンシュタイン城といわしめたのだと想像します。
もう20年も前になりますが・・・2月の初旬雪が降る中かの地を訪れた際、湖畔から山を上がる道の針葉樹の黒い森のなかから凛々しく建つ城を見上げたときのことを確かに思い出しました。純粋に子供心に美しいと感じたものでした。ああそうか、と思えました。
フランス絶対主義ではなかったのですがやっぱりいいよね〜♪と思います。
というか古い熟成したワインがおいしいとおもう今日この頃です。
ほかにもいろいろ試飲させてもらいましたがもうこれだけでいいと思います。
自分なりに気に入ったりいいと思ったものは購入してきましたのでそれらはまた後日別エントリにて書きます。
.