サイドウェイズ

「ずいぶん遠回りするような気がする・・・。」
「最短距離がベストな道のりだとは限らない。」


ちょっと走りつかれて小休止したいときに観るのがいいかんじの大人の映画でした。
ワインにちなんだ映画


「20年ビンテージのワインをそっとあけて飲んでみた」
パンドラの箱を開けてしまった」
そんな感じの映画でした。


主題歌のTime after Timeも主人公の心情を表していてしっとりといい感じです。
”もし迷ってしまっても私を見つけることができるわ・・・何度でも”

まだ観ていない人のために素敵な結末を語るのはやめますw
是非楽しんできてください。




さて、せっかくなのでワインに関するお話を少し。

ナパ・バレーに関することであれば先日ご紹介した『カリフォルニアワイン物語 ナパ』*1をさらっと読んでもらうのが一番早いと思います。

映画には直接でてこないワイナリーだけれども歴史的にもモンダヴィは避けれない。

ニュートン・ヴィンヤードのスプリングマウンテンの美しい庭の風景*2もでてきました。
好き好きはあるもののこちらのこだわりアンフィルタードのワインは凝縮感がありおいしい。
上位キュヴェのThe Puzzleは是非一度飲んでみたいものです。

麻有子が働いているフロッグス・リープもきれいなところですね。
スタッグス・リープのワインに感動したオーナーが自分のバイクを売り払って昔はカエルの養殖所だった場所を買い取って葡萄を植えたのでかえるちゃんらしいです。

その他米国版はメルロー発言とかも問題になったようで、日本語映画化では断られたワイナリーもあっていろいろ変わっているらしいです。そのうち米国版も観てみたいです。




そして映画の内容の核心を突くようなお話になるかもなのですが・・・
私はカヴェルネの深い味わいが好きでピノの酸味と軽やかさはあまり好きじゃなかったりします。

”どこでつくっても味わいが変わりにくいカヴェルネ”という表現がなされていましたが、やっぱり南国のカヴェルネは元気すぎてカジュアルだし、ちゃんと葡萄に反映されると思うよと、主人公に言いたい。

むしろピノピノらしさって何? というのが問題。
土地を反映して味わいが変わるのも良しだと思うのです。
それをらしくつくるのも土地でそれを良しと思う人も居るしそうじゃない人も居るし。
”らしさ”というのはそもそも固定概念だと思うのだけれども・・・


もちろんこの問いにたった一つの正解はありません。
答えは無数にあると思います。


そして・・・ワインも答えも分かち合うものだと思います♪
この2人の間にはよい結果が出たようですしねw



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